協天廟は台湾北部屈指、最重要な関帝廟で、廟内には蚕絲関公という神様が祭られています。ここは清代嘉慶9年(1804年)の建立で、朝廷が役人を派遣して自ら建設したものです。この廟が建てられた後、このあたりでの流行り病がぴたりとなくなったという言い伝えが残されており、各地からの参拝者が後を絶ちません。 清代の同治6年(1867年)、当時台湾を治めていた劉明灯という人が宜蘭視察の際にここに駐留したとき、部下が誤って廟の裏手にあった楓の木を切って薪にしたことが、神様の逆鱗に触れ、すべての部下が病に倒れてしまいました。劉明灯が廟に出向き、頭を深く下げ、ひざまづいて拝んだあと、ようやく病が治ったと言われています。その時、皇帝の命を受けて建て替えられたのが協天廟です。その後何度か修築の手が加えられ、現在の様相を呈しています。 毎年旧暦の1月13日と6月24日には、「乞亀」という行事や小学生らが関家軍に扮して舞を踊るお祭りが行われます。 この廟建築の特色は厳かで煌びやかなところで、旧暦1月13日には関聖帝君が仙人になり仙境に昇って修行する縁起の良い日とされています。慣例に従い、廟側が神の御加護を祈ったあと、近くにある八つの村からもち米を奉納してもらい、砂糖を混ぜて「紅片亀」という餅のようなものをこしらえ、「亀祭り」の儀式によって人々の平安無事を願います。これは「乞亀」とよばれて、人々に親しまれています。
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交通:
GPS位置 24°49' 05.53" N 121°46' 08.48" E
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